[Review] 入門用シネマレンズ Viltrox 23mm T1.5 Cinelens 1ヶ月使用レビュー(映像&写真)

こんにちは。

今回はシネマレンズの入門用として購入した Viltrox 23mm T1.5 のレビューとなります。

目次

外観 & レンズ情報

センサーサイズ :APS-C

絞り : T1.5-T16

重量 : 500g

最短撮影距離 : 0.3m (0.98ft)

フィルターサイズ : 62mm

購入した理由など

・動画撮影時の単焦点レンズとして、23mm (フルサイズ換算 35mm) のレンズが欲しい。

・レンズ交換時のバランス調整(動画撮影時)をせずに済むよう、シネマレンズのラインナップを今後揃えようと考えていた。(23mm-56mm)

・まずは入門用としてのシネマレンズを使ってみたかった。

・自分の撮影領域、案件の場合、そこまで大掛かりな機材は必要ではなく、軽く取り回しのきく機材が良いので、軽量なシネマレンズを探していた。

実写サンプル (映像)

レンズ : Viltrox 23mm T1.5 https://amzn.to/3R8B5eN

カメラ : SONY ZV-E10 https://amzn.to/3R9oGYe

モニター & レコーダー : ATMOS NINJA V https://amzn.to/45ZGEQP

実写サンプル (写真)

レンズ : Viltrox 23mm T1.5 https://amzn.to/3R8B5eN

カメラ : SONY α6700 : https://amzn.to/45ZIr9f

良い点と気になった点

良い点

・ピント面の解像度が高く、非常にクリアなレンズ。

・シネマレンズとして考えた時に、ひと昔前では考えられない程の高コストパフォーマンス。

・シネマレンズなのでアイリス(絞り)のクリックがなくシームレスに調整が出来る。

・小型軽量である。

・ギア付きのため、フォローフォーカスでの撮影が可能。

・フォーカスブリージングがかなり抑えられている。

気になった点

・ピント面の解像度が高い分、フリンジは発生する。(レンズの大きさ、値段を考えると妥当ラインかと)

・ボケに関しては、状況によっては煩い印象を受けますが、こちらとフリンジに関しては後述します。

・電子接点がないため、EXIFに設定が記録されない。(個人的にここはそこまで気になってませんが、人によると思います)

・画質には関係ありませんが、キャップが若干ゆるい(落ちやすい)ので、パーマセルなどで止める等の対応が必要。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ザッと良い点と気になった点をまとめさせて頂きましたが

少し補足をさせて頂きます。

 

まず、ピント面に関してですが

驚くほど、シャープで非常にクリアな印象を受けました。

 

そして、これは表裏一体的な考えになりますが

ピント面がシャープと言うこと=「切れの良いレンズ」となりますが

 

フリンジの落とし所をどこに持っていくかによって

良いレンズか否かの境目が変わってくるかと思います。

 

つまり、コストの関係で収差の補正レンズが入ってない(もくしは少ない)と思いますので

ピント面の解像度は高く設計してあるが、その分、フリンジは発生しやすい。

※ 色によって屈折率が違うため、全部の色を一点に収束させ、その後に分光してるのがフリンジとなります。

 

・いろいろと奥が深い色収差について

こちらの記事にて色収差について大変分かりやすく

説明してくださってるので、気になった方は読んでみてください。

 

つまり、このレンズはピント面の解像度は非常に良いが

収差は結構残ってるので、アラを探そうと思えば結構見えてくるレンズと言うことになります。

 

ですので、フリンジの落とし所でレンズの評価が変わってくると

先述しましたが

 

このレンズが仮にスチールレンズとして設計、販売されていた場合と

シネマレンズとしての評価では結構変わってくるかなと思います。

 

ちなみに自分の勝手採点ですが

 

スチールレンズとしてなら60点

シネマレンズ(動画専用入門)としてなら80点

 

と言うのが正直な印象です。

 

この理由としてはスチール使用ですと

先述のフリンジであったり、状況によっては背景の二重線ボケなどが

煩く感じるシーンがあり、静止画として見るとレンズのアラが結構見えてしまうからです。

 

ですが、動画の場合、当たり前ですが、動いてますので

アラが気になる前にもう次のシーンに行っておりますし

 

むしろピント面の解像度が高い=見せたいとこに目が行くので

入門用シネマレンズとしては評価は非常に高くなるのではないかと思います。

 

※ そもそもシネマレンズとしての設計、販売ですので、スチール用途としては

考えてないと思います。

 

もちろんCMなどの高予算の撮影などで収差がNGな場合は

本当に三桁以上する超高額なシネマレンズの使用となるかと思いますが

 

取材やENG関係の通常の撮影案件、撮って出し系の場合でしたら

むしろ「雰囲気の良いレンズ(画)」として使えるのではないかと思います。

 

正直、自分の仕事領域の場合ですと

スチールではさすがに使わないが、動画案件の場合ならむしろ積極的に使いたい。

 

となりますがので、時期をみて33mmと56mmも揃えようかと思っております。

 

お読み頂き有り難う御座いました。

それではまた。

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