[Review] SONY ZV-E10 動画用サブカメラとしての可否。

こんにちは。

今回はSONYのVLOGカメラである ZV-E10 についての記事になります。

目次

APS-Cセンサーのカメラは動画用のサブカメラになり得るか?

この答えの前に最近の悩みを失礼します。

「動画案件の場合、フルサイズとAPS-C一体どちらが良いのか?

いや、良し悪しと言うより、最適解なのはどちらなのか?」

 

実はこれ、最近と言うより、昨年の年末あたりからずっと悩んでいました。

 

何故か?

 

フルサイズである必要無いんじゃないか?と言う

思いが頭を駆け巡ったからです。

映画のスタンダードはSuper 35 (APS-C)であると言う事実

スタンダードは Super 35 と言っておきながら

こちらに貼ったキングダムはSONY CineAlta VENICE (フルフレーム) で撮られたものになります。

実際に劇場にも観に行ってきましたが、恐ろしいくらい綺麗で

素晴らしい映像とカメラワークで、物語のストーリーと言うより

映像美に感動してしまいました。

 

もちろんVENICEを扱えるだけの予算とチームと技術と

諸々の全てが揃ってのことですが

 

ここでやっぱり思うのが

「自分の場合、動画でフルサイズは居るのか否か?」

と言うことでした。

ボケ量よりもピントが欲しい

今更、書くことでもありませんが

APS-Cに比べフルサイズは感度とボケ量に関して優れています。

(それ以外にもありますが…)

 

もちろんスチールに関して言えば

被写体を止める必要性があるため、高感度に強く、

シャッター速度が稼げる機種=フルサイズとなり

 

また自分の仕事領域においても

イベント関係の撮影が多いので、正直フルサイズ一択となります。

(インタビュー記事などの撮影の場合、APS-Cで全く困りません。)

 

ですが、動画の場合、被写体を止めると言うより

流れが必要で尚且つ、背景をボカして逃げるのではなく

背景に何があるのか感じれる方が重要であり、正直、ボケよりもピント(被写界深度)が欲しいと

思うことのが多くあります。

動画用のメインカメラをα6700に買い替えてしまった件

これは後日、記事にいたしますが

動画用のメインカメラをα7RIII から α6700 に買い替えました。

(買い替えの理由などはまた別記事にて)

 

つまり、APS-Cセンサーのカメラは動画用のサブカメラになり得るか?

ではなく、メインカメラもAPS-Cになってしまった訳です。

SONY ZV-E10にてゲージ(リグ)を組んでの撮影

今回の記事はZV-E10についてですので、この感じになってますが

α6700の時もボディがチェンジしてるだけで、基本的なセッティングは変わりません。

 

セッティングは至ってシンプルで

カメラボディー(ZV-E10)→ATMOS NINJA V に HDMIで映像をスルーアウト (カメラボディでもバックアップとしてRec)→

ATMOS NINJA V にてレコーディング。

 

何故わざわざATMOSを使うかと言いますと

ZV-E10の場合、カメラ内ですと 4:2:0 8bit 収録となるのに対して

ATMOSを使用する場合、4:2:2 8bit で収録出来ます。

 

あとはSSDにProRes HQ で収録出来るため

編集時のPC負荷も減り(デコードしなくて済みますので)

作業の効率化が図れるメリットなどもあります。

(ATMOSについても別記事にて書かせて頂きます)

実際にこのセッティングで撮影したサンプル動画

撮影機材

カメラボディ / SONY ZV-E10 https://amzn.to/3R9oGYe

レンズ / Viltrox 23mm T1.5 Cinelens https://amzn.to/3R8B5eN

レコーダー& モニター / ATMOS NINJA V https://amzn.to/45ZGEQP

※ 全て手持ちでの撮影になってます。

グレーディング

S-Log 3 / 4:2:2 8bit(ATMOS NINJA V) ProRes HQ / DaVinci Resolve / 4K 30P

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の場合、グレーディングと言うより、シンプルなカラコレとなりますが

仕事領域の話で言いますと、この画質が撮れてれば必要十分となります。

 

もちろん先述のキングダムの様な超大作を撮るならNGでしょうが

多分と言いますか、確実に自分の仕事領域でそんな仕事は残念なことに来ないでしょう。

 

そして画質として Super 35 (APS-C)で問題は無いのですが

ZV-E10 に問題が無いかと言われれば、多少の問題点はやはりあります。

 

以下に簡単にまとめますと

 

1. アクティブ手振れ補正しかないので、更に1.44倍クロップされてしまう。

2. センサー書き込み速度が遅いため、ローリング現象がかなり酷い。

3. バッテリーがNP-FW50のため、予備が数個必要。

4. 4:2:2 10Bit / 4K60P に対応していない。

5. エントリー機種に当たると思うので、操作性は決して良く無い。

 

この様な点が挙げれると思います。

 

ですが逆に上記の点が関係ない撮影の場合でしたら

正直、何の問題もないのではないでしょうか。

 

1. 三脚使用での撮影。

2. 4K30Pまでで対応可能な場合。

3. 4:2:2 10bit が要らない場合。

4. バッテリーではなく、カプラーなど使用し電源供給にて撮影の場合。

 

挙げて行けば、まだまだ出てくるでしょうが

主な点はここらになるかと思われます。

 

あと今回、Viltrox の激安シネマレンズを使用しましたが

想像以上に良い印象で素直にビックリしております。

 

このレンズに関してもまた別記事にしたいですね。

 

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。

 

それではまた

 

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