[雑記] ギャラの安い仕事の断り方 | そのギャラじゃ無理とクライアントに文句を言う前に。

目次

前提としてボランティアではない。

私がカメラマンなので撮影に関してで書かせて頂きますが
(各々、ご自身の仕事と照らし合わせてお読み頂ければと思います)

まず大前提として、私たちの仕事はボランティアではないと言う部分。

安請け合いをするなとは言いませんが、安請け合いして良いことはありません。

安くても請けて良い場合は

  1. 未開拓のジャンルで実績が欲しい場合 (ただしこれも2,3ヶ月限定)
  2. 以前からの知り合い(駆け出しの頃などにお世話になったデイレクターさんなど)のどうしてもの依頼
  3. 単純に内容が面白そうだから

正直この程度になるかなと思います。

私自身、1、2の場合でお請けすることはありますが、3でお請けすることは
今は無くなりました。

理由として安い仕事というのは大抵「誰でも良い仕事」になってしまうので

面白くも何ともないものが多いからです。

1時間の重さの違い。

大変失礼なことを書かせて頂きますが

新卒の方の1時間と、私たち技術職、専門職の人間の1時間は
重みが全く違います。

理由は単純で、その1時間に今までのキャリアの全部が入っているからです。

つまり10年、カメラマンをしていたとしたら

その1時間は10年分の結晶の1時間になります。

この辺りが分かってくれてる会社、ディレクターとの仕事は

大変楽しいものになりますが、その逆は大変辛いものになってしまいます。

場合によってはアルバイトの1時間と同程度に捉えてる方などもおり
正直、話すのすら嫌になるレベルです。

先方のビジネスモデルを考察してみる。

何でこの仕事はギャラが安いのか?

1. 撮影費、委託費を単純に削りたい。
2. その撮影自体では売上を上げないため、予算をあまりかけれない。(フリー戦略系に多い)
3. 相場観を先方が理解していない。
4. 写真(制作物)に重きを置いてなく、とりあえず「あれば良い」程度にしか捉えていない場合。

その他にも諸々あるかと思いますが、大抵はこのどれかに集約されていくかと思います。

問題は人ではなく、システム。

これはヒューマンエラー、システムエラーと良く捉えられると思いますが

ギャラが低いのは担当の人が悪いのではなく
そのビジネスモデル上、委託費が低いだけであって

人は悪くないと言う部分です。

ここ履き違えてしまうと、敵ばかり作ってしまうことになりますので

大変注意が必要です。

傷つけない嘘もたまには必要(断り方)。

「撮影費(委託費)が低いので請けれません」

もちろんこんなストレートな返事をする方は少ないと思いますが
全く居ないわけではないのもまた事実です。

ただこのような返事をしてる方は

側から見てると仕事でもプライベートでも問題を抱えてる方多く

「しんどいだろうな」と言うのがまず第一にきます。

そうゆう意味で、先方を傷つけない嘘も必要だと思っています。

打診された日が例え空いていたとしても

「ご連絡を頂戴し大変恐縮では御座いますが、あいにく日程調整が出来ず

お請けすることが難しい状況に御座います」

など、相手を不快にさせない断り方も一つのテクニックになりますし

時には必要と言う部分です。

先方さんが勘の良い方でしたら「この単価だとあれか」と
フェードアウトしてくださるか、後日改めた金額でご連絡頂く場合もあるかと思います。

後者は正直少ないですが、私自身の経験で何回かはありましたし
価格交渉が出来るのはここからだと思います。

安いから請けないと伝えるのは先方との縁が切れて良い場合。

誰だってこんな断られ方されたら辛いものです。

ですが、先述した通り、ボランティアではないので
何でも安請け合いは出来ませんので

ある程度のライン、つまり相場は持っておくべきだと思います。

正直、クライアントさんが皆さん素晴らしい方かと言われればそうでは
ありませんし、「二度と仕事したくない」と思う方、会社も存在します。

フリーランス、個人事業が

「撮影費(委託費)が低いので請けれません」

と先方に言えるとしたら

「もうこことの取引は絶対にしない」とこちらの意思が決まった時だけだと思います。

例外として相場観を知らない方には教えてあげるのが逆に親切。

これは本当に全く分かってない方や

カメラマン(プロ)に発注するのが初めての方などの場合です。

悪意があって値段を下げてきてるわけでなく
相場を全く知らずに問い合わせてきてるパターンですので

こうゆう場合は、何に幾らかかり、この金額だと
ここまのでサービス内容になるなど、お伝えするのも大事なことになります。

正直この場合は価格調整が大変しやすいです。

結局は…

安い仕事(質の低い取引先)が来ないよう

日々精進を続けると言うのが最善策になってしまうのですが

先述の「ある程度のライン、相場を持っておく」と言うのが大切で

時間単価 ¥30,000 以下は請けないなど

基準は人それぞれあると思いますが、金額を下げれば下げるほど

仕事は来ますが、人の質も下がります。

・名刺の渡し方が分かってない(会社で教育がされてない)担当者。
・ディレクターと付いていますが、実態は営業担当でしかなく、ディレクションが全く出来ない。
・そもそも言葉使い(敬語など)が出来ていない。

等々。

その都度、イライラしてもしょうがないので

こちらが成長し、気持ち良く働ける人たちと気持ちよく仕事をさせて頂く。

結論ここになってくるのかなと思います。

あと経験上思うことは

・何かに繋がるかもは大抵何にも繋がらず、間違った自己犠牲を生みやすい。

特に金額が低い仕事の場合は尚更です。

ですので結論としては

質の高い仕事、人と仕事が出来るよう、日々精進していきましょう

ということになってしまうのかもしれませんね。

ここまでお読み頂き有り難う御座いました。

それではまた


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